加工機紹介(フンデガーK2)
こんにちは
今月のとりすみコラムを担当します、建築スタッフの東山です。
どうぞよろしくお願いします。
今回は弊社のプレカット加工機、「フンデガーK2」についてお話ししたいと思います。
この機種の正式な名称は、「K2-5」と言います。
弊社に設置されたのは、2004年3月のことでした。 (去年、成人しました!)
加工可能断面は、当時のマニュアル(英語です)をGoogle先生で翻訳すると、
「20×50㎜から300×450㎜(625㎜)までの完璧な構造用木材を、再設定なしでサイズに合わせて
切断し接合します。追加設備により、自動丸太接合も可能となります。」
と訳してもらいました。 (完璧な構造用木材とは…)
もう少し詳しく説明しますと、
この加工機には「回転装置」という材料を90度ごとに回転させるユニットが装備されています。
そして、回転するのに必要な最小断面寸法は50×50㎜となっています。
なので正確に伝えるならば、以下のようにまとめられます。
回転装置を使って加工出来る断面寸法 50×50㎜ → 300×450㎜
回転装置使用不可で加工出来る断面寸法 20×50㎜ → 49×50㎜ 又は 長辺が450㎜を超え625㎜以下
データ上は450×625㎜まで投入可能ですが、まともな加工は出来ませんでした。(完全加工は不可です)
現実的なことを言えば、加工の対象となるのは240×625㎜くらいまでだと思います。
現行型のK2 Industryは大断面仕様で300×1300㎜、ROBOT-Maxは610×1300㎜が加工可能断面です。
技術の進歩が凄まじいのは良いことですが、時に恐ろしくまた哀しく感じてしまいます。
でもまだまだ現役のこの機械、実際にどのような加工をしているかと言いますと、
① 加工する材料を投入します。(その後検寸装置で、断面を測ります)
② 丸鋸ユニットで、材のハナ切り(オフカット)をします。(このカットをした時点で、材の原点が決まります)
③ ユニバーサルミル(UM)ユニットで、3次元の欠取りを行います。
(当時、この3次元ユニットがK2の売りでした)
④ 水平丸鋸ユニットで、端部のスリット加工行います。(この機械は、深さ約350㎜まで加工可能です)
⑤ 垂直・水平ドリルユニットで、孔をあけます。(双方向ではないので、回転装置が重要になってくるのです)
⑥ 操作盤モニターに映っている材のデータが、加工されました。
以上のような流れで、材が加工されていきます。
最初に加工可能断面の話をしましたが、では「加工可能長さ」は最長何メートルでしょうか?
機械としては12mを標準としていますが、データ上では約32mまで可能でした。(まあ、そんな材料ありませんが…)
私が実際に加工した最長の材料は、19.5mでした。
断面が360×360㎜の材もあって、天井クレーンで材をひっくり返して加工面を変えたりしました。
(重くて回転出来ない…)
また加工データの容量オーバーもあって、2次加工3次加工は必須の状態でした。
こんなの1本でも加工するのに心身ともにすり減っていくのに、
工事が2期に渡ったため、同じ加工を2セットやりました。
お陰様で、少々の加工では動じなくなりました。 (ありがとう 熊本駅)
弊社のK2は22年目に向けて絶賛稼働中ですが、
それもこれも定期的にメンテナンスを入っていただいて、
何か不具合が起こった時には適切なアドバイスをしていただける、
フンデガーのメンテナンスマンの方のお陰であると思います。 いつもありがとうございます!
弊社のK2ですが、何やら現在日本で稼働中のK2シリーズの中で10本の指に入る古参らしいです。
なにせ約20年付き合っている相棒ですので、1日でも長く付き合っていけたらいいなと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。