工事物件紹介
こんにちは
今月のとりすみコラムを担当します、建築スタッフの東山です。
どうぞよろしくお願いします。
建築誌『新建築』2023年12月号に、弊社が係わった物件が掲載されました。
株式会社新建築社 (japan-architect.co.jp)
工事名 (仮称)DMG森精機新堂駅プロジェクト
所在地 三重県伊賀市新堂313-19 (JR関西本線 新堂駅南口徒歩1分)
当該工期 令和 5年 3月~ 5月 (木構造工事)
用途 図書館及び金融機関・行政機関支所
延床面積 1650㎡ (2階建て2棟)
木材の使用 (2棟合計 構造材のみ) 集成材 79.0㎥ + 製材85.5㎥ = 合計164.5㎥
製材は三重県産材(樹種:スギ・ヒノキ)を使用
令和5年11月6日に開所式が行われ、「教育」と「文化」、「行政施設」等が集まる複合施設
『SHINDO YARDS(シンドウヤード)』として開設されました。
特に図書館は注目の施設で、「BOOKMARK STORAGE」と名付けられています。
SHINDO YARDS 図書館 BOOKMARK STORAGE
約20000冊の図書を蔵書しており、”本に出会う図書館”をコンセプトに、一般書に加えて
森精機さんの取組みに特化した「芸術・ワイン・音楽・海洋・スポーツ」等のジャンルを含んでいるのが特徴です。
また1階にはカフェも併設しており、電車を待つ間の時間を過ごせる空間が用意されています。
私も、此処のカフェでコーヒーをいただきました。
個人の感想ですが、飲んだときはコクよりもキレを感じ、後口はまろやかよりもスッキリを感じて、
とても飲みやすく美味しくいただきました。
この建物を設計された山崎健太郎氏は「はくすい保育園」(千葉県佐倉市)や、
コモン型のホスピス「新富士のホスピス」(静岡県新富士市)などを手掛け、
「52間の縁側」(千葉県八千代市)においては2023年度グッドデザイン大賞を受賞されるなど、
子供や高齢者、障碍者に寄り添った建築で注目を集めている新進気鋭の建築家です。
以下の写真は、弊社工期中に撮ったものです。ご参考程度に何枚か紹介させていただきます。
建物の外観は、自然豊かな街の風景に合うよう地元産の杉を焼杉にして、外壁に使用しています。
図書館・支所の2棟とも屋根形状は切妻となっております。
支所は束立て小屋組の実用的な構造になっています。
図書館は木の構造体が現しになっております。
その内部は吹抜の大空間が広がり、落ち着いたアートな雰囲気が漂っています。
図書館のメイン柱は90×390の断面で、長さは約8m最大約10mの材料を使用しました。
実際に接合部分付近のモックアップを作成して、その接合状況や建方イメージを確認しました。
柱を挟み込むようにして、登梁(60×420)2階床梁(60×390)が取付いています。
挟み梁は、工場で予め組み立ててから出荷しました。
元請様、協力業者様、そして現場で建方作業をしていただいた大工さんのお陰で、
無事故無災害で無事に完了することが出来ました。この場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
また何か興味深い物件がありましたら、ご紹介したいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。